A. はい。アーユルヴェーダでは、一人ひとりの体質(ドーシャ)によって、心地よく続けられる運動は異なると考えられています。
「健康のためだから」と流行りの運動を始めても、なぜか疲れが取れなかったり、長続きしなかった経験はありませんか?
実はアーユルヴェーダでは、「どんな運動をするか」よりも、「自分の体質に合っているか」を大切にしています。
体質に合わない運動は、健康になるどころか、疲労やストレスをためてしまうこともあると考えられているからです。
ヴァータ体質の方
ヴァータは「風」のエネルギーを持つ体質です。
動きが軽く、行動力がありますが、その反面、疲れやすく、不眠や冷え、心配事が増えやすい傾向があります。
そのため、
- ゆっくり歩くウォーキング
- ヨガ
- ストレッチ
- 呼吸を意識した運動
など、心を落ち着かせる運動がおすすめです。
激しいランニングや毎日ハードな筋トレは、一時的には気分が良くなっても、後からどっと疲れが出てしまうことがあります。
ピッタ体質の方
ピッタは「火」のエネルギーを持っています。
向上心があり、努力家で、運動も真剣に取り組めるタイプです。
しかし、勝ち負けにこだわりすぎたり、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまうことも少なくありません。
そのため、
- 水泳
- 軽めの筋力トレーニング
- 景色を楽しみながらのウォーキング
- リラックスできるヨガ
など、「競争ではなく楽しむ運動」が向いています。
暑い時間帯や真夏の激しい運動は、体に熱がこもりやすいため、無理をしないことも大切です。
カパ体質の方
カパは「水」と「土」のエネルギーを持ち、体力があり、安定感のある体質です。
一方で、運動不足になると体が重く感じたり、代謝が落ちやすくなったりする傾向があります。
そのため、
- 少し汗ばむくらいのウォーキング
- ダンス
- サイクリング
- 軽いジョギング
など、しっかり体を動かす運動が向いています。
「今日は面倒だな」と感じても、始めてしまうと調子が出てくる方が多いのもカパ体質の特徴です。
大切なのは「体質」よりも「今の自分」
ここで知っておいていただきたいのは、私たちの体質は毎日まったく同じではないということです。
例えば、普段はカパ体質でも、仕事が忙しく睡眠不足が続けばヴァータが乱れやすくなります。
夏の暑い時期にはピッタが高まり、イライラしやすくなることもあります。
つまり、「私は○○体質だからこの運動だけをすればいい」という単純なものではありません。
その日の体調や季節に合わせて運動量を調整することも、アーユルヴェーダではとても大切にされています。
私のサロンでも、「最近疲れやすい」「眠りが浅い」「白髪が急に増えた気がする」というご相談を受けることがあります。
そのような時は、ヘナやアーユルヴェーダの施術だけでなく、普段の生活習慣や運動量についてもお話を伺います。
無理をして体を鍛えるよりも、自分の体質やその日のコンディションに合った運動を続けることが、結果的に健康な体づくりや美しい髪、健やかな頭皮につながっていくからです。
アーユルヴェーダが教えてくれるのは、「誰かに合う方法」ではなく、「今のあなたに合う方法」を見つけること。その積み重ねが、年齢を重ねても心地よく過ごせる毎日につながっていきます。